医学書レビュー〜5冊目〜
こんにちは。
昨日USMLEの結果を受け取り、興奮状態に近かったですが
案外引っ張る?ことなく勉強しています。
変わったことといえば、STEP2 CKの勉強も始めたいという気持ちが強くなったことでしょうか。
では本題です。
今回は症例集の1冊を紹介したいと思います。
10種類前後程度しか症例集は読んでいませんが、個人的に良かったのはこちら。
最速!聖路加診断術
ボリューム
★☆☆☆☆
密度
★★☆☆☆
レベル
★★★☆☆
2009/12/1 発売
233ページ
もう10年近く前に出たものですね。
もちろん聖路加なんて優秀なところには行けませんが、
かの有名な病院の先生方はどう考えて診断に至るのか?は興味がありました。
また本屋で立ち読みしたところ、内容は全くマニアックなこともなく、
いい練習になると思い購入しました。
40症例で構成されており、それぞれ難易度が3段階で表示されています。
これの良いと思った点は以下の通りです
・1症例あたりのボリュームが軽すぎず重くない(読みやすい)
→基本的に1症例10ページもなく、また文字数も少ないです。
・主訴、病歴、身体所見のみが初めに明記されており、この段階で「最も考えられる疾患」と「見逃してはならない疾患」も書いてある
→先生が真っ先に思い浮かぶものと一致しているか?見逃してはいけないものを逃していないか?を確認できる。案外most likelyなどをはっきりと書いている本は少ない印象ですが、これは全症例で明記されています。
・さらにそこで何の検査が必要か?を考え、次のページをめくると、必要な検査の所見が載っている
→◯◯を否定したいから××をしたい、と考えながらページをめくってその検査結果が載っていると嬉しい笑
・徐々に追加検査結果などが出てくるため、本を読んでいるだけで段階を追って診断に迫るプロセスを体験できる
→本によっては最初の1ページに病歴、身体所見から検査所見、画像検査の結果まで全部書かれており、最後の決め手の検査のみが次のページに書かれている、などもありますが、これはちょこちょこと小出しに出てくるので、より臨場感があります。
以上になります。
各論的な知識を学ぶだけより、
やはり症候→鑑別疾患を挙げるというプロセスがとても勉強になるなぁと個人的には思います。
では今日もまた国試の勉強を頑張りたいと思います…😭