医学書レビュー〜3・4冊目〜
こんにちは。
勉強の休憩がてら今日も紹介したいと思います。
ここ数日、いい感じに更新できていますね。
また平日に戻ったらいつもの頻度に戻るとは思いますが…
というわけで本日紹介するのはこちらの2冊
レジデントのための 胸部画像教室
ボリューム
★★☆☆☆
密度
★☆☆☆☆
レベル
★★★☆☆
2018/4/21 発売
328ページ
レジデントのための やさしイイ呼吸器教室
ボリューム
★★★☆☆
密度
★★☆☆☆
レベル
★★★☆☆
576ページ
2019/4/12 発売
今回はセットに近いので2冊を紹介させていただきます。
どちらも★は少ないのですが、表現が平易なため医学生でも感覚的に理解しやすいというのが最大の特徴です。
それぞれ第2版、第3版と続いているのが高評価の証ですね。
画像教室はおそらく紙面の5〜6割が画像で占められており(なので密度★1つ)、文字数も少ないのでスイスイ読めます。
胸部画像診断の本は巷に数多く存在しますが、何冊か立ち読みしたもののこの本以上にビギナーの自分にぴったりと思った本はありません。
もちろん実習で学生が教わるレベルを網羅しており、そのさらに+αの読み方まで書かれています。
この本を読んでから、実習で先生から この画像読んでみて と指名されるのが楽しみになりました。
また、ただ画像の読み方が書いているだけではなく、
誰もが知っているこの画像所見、実際の肺組織では何が起こってどう変化した結果こう見えているのか?
といったことが図を使ってわかりやすく説明されています。
「レジデントのための」とついているものの、医学生でも全く困ることなく読めると思います。
呼吸器教室の方はというと、ほとんどが文字での説明です。
ただ、こちらも文字数は少ないので読みやすいです。
内容は呼吸器内科的なものを広範囲にカバーしており、検査所見の考え方、ちょっと画像診断、癌も含めた様々な呼吸器疾患の治療の考え方、閉塞性/拘束性障害などです。
淡々と教科書的なことが書かれているわけではなく、
たとえば「気胸・胸水・ドレナージ」の章では自然気胸の発生機序などもちろんのこと
ブラ・ブレブの違いが1ページ使って説明されているなど
トリビアが多いのも特徴です。
また、チェストドレーンバックの原理、見方など、
病みえには書いていないものの実臨床ではよく見るものの説明もわかりやすく書かれています。
というわけで、これら2冊を読んでから実習に臨めばかなり充実したものになると思われます。
残念ながら僕はこの本に出会うのが呼吸器内科での実習が終わった後だったのですが
これから実習が始まるという方には特におススメです。
今回は以上になります。
まだどれも人気著書ばかりですが、しばらくはこんな感じでいきたいと思います。
では。