医学書レビュー〜2冊目〜
こんにちは。
3連休ですね。
4年生の終わりまで接客業のバイトしていたので
連休はただの苦しい期間でしかなかったのですが
臨時のバイトしかしていない今は連休が本当にありがたいです(笑)
今日も紹介していきたいと思います。
本日紹介するのはこちら
救急外来 ただいま診断中!
ボリューム
★★★★☆
密度
★★★★☆
レベル
★★★☆☆
(病みえを★★☆☆☆とする)
言わずとしれた人気著書ですね。
「○○○○ ただいま診断中!」というシリーズの1冊であり
あまりにも圧倒的に人気なためこれが1冊目と思われがちですが
実は本書はシリーズの2冊目で、1冊目は長尾 大志 先生の「呼吸器内科 ただいま診断中!」です(トリビア)。
救急の本を数多く執筆され、数多くの勉強会に登場される坂本 壮 先生ですが、
おそらく本書がダントツで人気なのではないでしょうか。
順天堂練馬病院の先生でしたが、今年の4月から千葉の超ハイパー病院で有名な国保旭中央病院に移られたみたいですね。
2015/12/3に発売され、478ページと意外と分厚いです。
病院見学でいろいろな病院の救急を訪れましたが
かなりの確率で置いてありました。
また、Amazonでも42件のレビューで平均4.6という脅威の高評価です。
内容としては
救急外来で意識障害の患者がきたらまずどうするか?問診や身体診察では何に注意するか?鑑別疾患は?
→鑑別疾患の各論のピットフォールなどの説明
といった流れです。
文章は「〜では○○に注意しましょう」といったように語りかけてくるようなスタイルです。
1冊目に紹介した15年目は淡々と教科書的に書かれていましたが
この本はまるでレクチャーを受けているように感じられます。
臨床実習が始まった直後、実習先の先生から勧められて買いました。
それまで感度・特異度などを全く気にしていなかったのですが
○○がなかったからといって安易に〜〜を否定しない!!
といったフレーズが強烈に頭に響いたのを覚えています。
それ以来、実習の際に先生方に「〜の感度ってだいたいどれくらいなのでしょうか」といった質問をしていました。
すると班員の1人から「○○(僕)って感度特異度好きだよね〜😏」と皮肉?を言われたのですが
後にその彼もこの本を買って感度特異度に目覚めた、という噂を聞きました笑
つまり、ちょっと+αの臨床の勉強をしてみたい医学生の取っ掛かりにぴったりなんだと思います。
この本を読んだことで、実習で特に質問が浮かばないときに
○○(症状)がみられない場合にはひとまずその疾患を考えるのは後回しでいいですか?また、その場合に考えるべき病態・疾患はありますか?
や
○○がみられなくてもこれが見られたらこの疾患を疑うべき、みたいな特異度の高い所見は他にありますか?
といったように質問の幅が広がりました(笑)
ただし、「う〜んそうだね、何があると思う?」と返されると途端に口頭試問に早変わりするので注意も必要です😅
以上がこの本のレビューになります。
かなりの人気著書であり、発売も約4年前であるため
そろそろ第2版が出るのでは、と睨んでいるのですが
なかなか出ませんね👀
もし出たらまた書きたいと思います。
それでは。