医学書レビュー〜1冊目〜
こんにちは。
USMLEも終わり、ようやくTwitterでbioに書いている通りに
臨床推論や医学書レビューを書いていこうと思います。
どれくらい続くかもわかりませんが
どうせなら独断と偏見で評価していこうということで
病みえを★★☆☆☆としていくつかの視点で書いていきたいと思います。
ひとまず記念すべき1冊目はこちら
卒後15年目 総合内科医の診断術 ver.2
ちなみにAmazonアソシエイトに申請してみましたが、たぶんダメです笑
ボリューム
★★★★★
密度
★★★★★
レベル
★★★★☆
2019/5/10に発売した、第2版(※)にあたるものです。
936ページというページ数の通り、とにかく網羅度?がすごいです。
あと1ページあたりの情報量もすごいです。
内容は4つに分かれており
・救急外来
・総合内科外来
・入院診療
・臨床Tips(感度特異度、バイタルサインなど)
で構成されています。
いわゆる症例集ではありません。
一応各章は症例からスタートしますが、
以降はほぼ症例に触れることなく淡々と進んでいきます。
流れはありきたりな展開なのですが、この本では鑑別、対比などの表がとにかく多いという点が特徴です。
もちろん文章での説明もされていますが、すでに表で整理されており
扱う症候も基本的なものは網羅しているため辞書として有用だと思います。
ただし、各疾患の基礎的な病態などの説明はほとんど省かれているので
臨床を勉強し始めた4年生の方にはあまりオススメできません。
10までを最大の知識とし、病みえが始めの4までを説明しているとすると、
この本は4以上の知識を書いているイメージです。
とりあえずだいたいの疾患のイメージが出来上がっている5,6年生で読むと
病みえなどには書いていない各疾患の新たな知識が盛りだくさんなので
へぇ、○○症候群って〜くらいしか症状出ないと思ってたけどこんなのもあり得るのか!!
と思わずにはいられません。
といったことも書かれているので読み始めると”へぇ”の連続です。
僕はこの本を軸として勉強することにしています。
いろいろな症例集を読み、その最終診断を15年目で検索して読み
症例集の解説を15年目に書き込む、というスタイルです。
もちろんメジャー疾患で、症候学の鑑別疾患一覧には名前があるものの、あまりその疾患そのものについては解説されていないこともあるのでこの1冊に全てまとまることはなさそうです。
※
「卒後10年目 総合内科医の診断術」という本が2015/12/8に発売されていました。
10年目の時点でも重宝していたのですが、今回の改訂?にあたって
単純なページ数でも686ページ→936ページと、大幅に情報が加わっています。
実際、10年目ではあっさりと終わっていることに対して半ページ以上使った説明が加わっていたりしているため
10年目を持っている人でも15年目は買う価値があると思います。
こんな感じでしょうか。
いざ書いてみると一体何を書けばいいのかわからず思ったことをつらつらと書いてしまいました笑
これからきっともっとまともなレビューが書けると信じています。
では。