USMLE受験生の日記

研修医2年目(114回勢)です。ただのブログに終わらず、有用な情報を発信できたらと思っています。USMLE、臨床推論、国試、その他日常について書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

臨床推論

こんにちは

なんだかUSMLEの記事もいまのところ書けることは書いた感じなので

ブログ開始数日にして新ジャンルを加えたいと思います。

といっても、臨床推論で何を書くのかは定かではなく、

たぶん臨床推論っぽい本を紹介したりする、のかな?

ひとまず今回は自分が臨床推論の勉強を始めたきっかけを勝手に語りたいと思います。

 

時期としては昨年の1月〜11月くらいに勉強していました。

4年生だった2018年1月から、

5年になるまでの4ヶ月でmedu4を一通りみて

国試の勉強は直前にまたガッとやればいいでしょう!と

言い訳?して国試はほぼ放置して臨床推論の勉強を楽しんでいました。

 

きっかけとしてはいくつかあるのですが、

最初は学年トップの同級生と仲良くさせていただいて

彼からいろいろ教わるなかで好きになった感じです。

あとポリクリが始まった4年の1月に

頭痛の鑑別疾患は?

と急に聞かれ、クモ膜下出血、一次性頭痛、髄膜炎

の3つしか挙げられなかったときにめちゃくちゃ情けなくなり

自分が働き出したときこんなんじゃヤバいぞ、と感じ

症状・検査所見→鑑別疾患を挙げる

という思考プロセスの訓練が必要だと感じたのも大きいです。

 

研修医になってから現場で役に立つのかよくわからない、

覚えてる必要があるのかわからない、

そんな細かい知識を詰め込む国試の問題や勉強(AAの治療方針の基準、肺癌のステージ分類など)が好きになれず

もっと自分が現場で考えているのをリアルに想像できる勉強がしたかったんです。

また、国試では常識として扱われているものの

実際には暗記している必要性があるのか怪しい暗記事項を

その科の専門の先生が覚えていなかったり

病院見学で話したある院長の先生が

国試で高得点を目指すような勉強はセンスがない

と仰っていたりして、実習で現場で過ごすなかで

もっと実用的な勉強を、という思いが強くなっていきました。

 

とはいっても国試の全てが必要ないはずもなく

基盤となる知識は国試においても臨床推論においても必須で

それはmedu4や病みえで固めて臨みました。

まぁ、臨床推論は勉強というか症例集のような本を買って読みながら

「この時点で問診すべきことは?挙げるべき鑑別疾患は?するべき検査は?」といった質問に対して

自分なりに考えて挙げて、そして次のページをみる

といった感じです

 

たとえばバットで殴られたような頭痛、いわゆる雷鳴様頭痛に対して

まずはクモ膜下出血(SAH)を疑うと思いますが

じゃあSAHだと思ったら、検査としては具体的にまず何をするのか?

と自分に問いかけてみると案外

ルンバール?CT?でもそれぞれでSAHだとわかったとして、そっからはどうすんの?

って感じでした。

また、雷鳴様頭痛の鑑別疾患としてはほかにRCVSやPRESなどもあり、

それらをSAHと鑑別するにはどうしたらいいのか?

までを意識するともっとリアルになっていきました

 

心筋梗塞(AMI)は30分以上続く胸痛、みたいなイメージですが

なら、胸痛がなかったらAMIじゃないと考えていいのか?

もし胸痛のないAMIの場合、どんな主訴で来るのか?

など、働きだしたら「知らない」では済まされないようなことがいろいろな本に書いてあって

なんだかすごい実用的な勉強をしている感じがありました。

 

そんなとき、11月に大阪で臨床推論グランプリなるものが開催されると知り

臨床推論に興味のある全国の医学生がどれくらいすごいのか

俄かの自分は胸を借りるつもりで参加してきまして

まぁ入賞はできなかったのですが、いい刺激になりました

 

ただ、低学年のときからUSMLEに興味があって

多くの先生方が 英語はやっておいた方がいいぞ…

半ば諦めたような、疲れたような表情で仰っているのをみて

医学英語の知識は必要そうだし、一つの目標としてUSMLE合格を目指そう。基礎医学なら時間のある学生のうちにやる方がいいはず!

と昨年の夏頃に決め、臨床推論グランプリが終わったら

ひとまず臨床推論を休めてUSMLEに集中することにしました。

 

まだ辞めてから4ヶ月しか経っていませんが、

思考力というか、自分の頭だけであれこれ考える力がかなり落ちているのを感じています(笑)

いまはUworldで選択肢ありきの思考になっているため

明らかに前よりも実習で先生からの質問に答えられなくなっているのがちょっと虚しいですが、

また再開したら戻ると信じています…。

 

もう卒業まで臨床推論はお預けかなと思っていましたが

今年もまた臨床推論グランプリは開催されるらしく

USMLEとマッチングを終えたらまた臨床推論の勉強を再開したいと思います。

それまでは、これまで読んだ本の紹介などをたまにしていきたいと思います。

 

 

もし同じように臨床推論が好きな方がいたらぜひコメントなどよろしくお願いいたします(?)。

それでは