TOEFL iBTはじめました
こんにちは。
ようやくマッチングも終わりを迎えました。
一息ついたら大学で卒業試験なのでそちらも頑張りたいと思います。
ただ、卒業試験って果たして意味あるんでしょうか…やたらとハードな日程だし…
正直なところUSMLEや臨床推論の邪魔でしかないんですよね😐
東大や名古屋大など、卒業試験がなくなった・廃止案が出ているなどという噂は聞きますし、それに倣ってほしいなぁ…
というわけで本題です。
先日はマッチングについて書きましたが、
今回は自分語りでTOEFLについて書きたいと思います。
この度TOEFLの勉強を始めました。
少し前の記事で英語は文法などを勉強している時間はないと書きましたが
マッチングも終わり、国試の勉強もしてみると
案外国試もいまの時点で合格点も取れるし
USMLEもCKとなるといきなり問題をガンガン解いていけるので案外余裕はあるな、と感じました。
医学部の方々も英語の勉強には興味はあるけどTOEFLとかハードル高いなぁと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
というわけで僕が勉強しているのを見て参考にしていただければなと思います。
とはいってもまず僕自身の実力はどんなものなんだと思われると思うので、一応記しておきます。
何をどれくらいやったか、やってないか、できたか、なども含めて客観的な事実も記したので、ウザいなぁと思われたらすみません。
①〜大学入学
帰国子女とかではなく、日本で生まれ育った平凡な日本人です。
中高は受験英語はもともと得意だったものの、speakingやlisteningは全然ダメでした。
もともと東大の理科I類か医学部で迷っていたので、東大英語の勉強はけっこう頑張りました。未受験に終わりましたが。笑
②大学時代
1年生の前期にTOEICを受験させられました。
たしか695点(R 400 L 295くらいの配分笑)でした。
どうせ高得点なんて無理だろうと初めから諦めモードで、
事前に1回分どころか20問も解くこともなく、本番のときもそもそも何問あるのかも知りませんでした。
大学の英語の授業がスコアによっては免除されるというものでしたが、そのスコアは自分にとっては難しそうにみえたし
なによりちょっと解いてみて思ったのですが、
TOEICの英文内容ってめちゃくちゃつまらないですよね😑(自分だけ?笑)。
その後、やっぱり英語をやろうと一念発起し、2ヶ月ほど勉強して1年生の冬に英検準1級に合格しました。
が、2年生から医学が始まると忙殺され、英語なんてやっている場合ではありませんでした。
それ以降はほとんど英語とは無縁の生活を送っていましたが、
英検も準1級まで取ったのならば1級まで取らなきゃ漢じゃない(?)と思い、
5年生の実習中に英検1級の勉強を始めました。いま思うとなかなか…笑
たしか4ヶ月ほど頑張りましたが、こんな感じで英検1級は1次試験の時点で不合格に終わりました笑
実習の昼休みに「2550点満点で14点(0.549%)足りずに落ちるとか東大受験かよw」と友達と盛り上がったのはいい思い出ですw
これなら次回はいけるだろうとは思いましたが、自分のなかではやりきって満足し、それ以来英語の勉強はしていませんでした。
5年生の11月に臨床推論グランプリを終え、中旬くらいからUSMLEの勉強を始めました。
なんでもかんでもスタートが遅かったなといまは思います。
USMLEの勉強が英語の勉強といえるのかは怪しいですが、少なくとも読んだ英文の量は間違いなくこれまでの英語勉強人生のなかでは最多です笑
結局本番の試験でも問題文の意味がわからないこともあるくらいの英語力ですが、、、 😅
以上が僕の英語人生の変遷(?)であります。
次にTOEFLの勉強を始めた理由ですが、これはまだ秘密です㊙️笑
とりあえず「なんとなく」ではないです。
いくつか理由があるのですが、英検1級のときのようなフワッとした動機でもないので、STEP2 CKの勉強とともに進めていけたらと考えています。
現在のところ以下の本で勉強しています。
まずは全体像とそれぞれの出題形式をおさえるべくこちら(↑)。
英単語帳はこちらが圧倒的人気みたいなので👀
目標ですが、最終的には105点を超えたいです。
が、まずは学生の間に80点(欲をいえば90点)を目指します。
英単語のほうはRANK2(80点前後までのレベル)を300個ほど終えたところですが
さすがに英検1級の貯金でまだ楽をさせていただいています笑
もしかしたら12月くらいに1回受けてみるかもしれません。
その際は70点を超えたいですね。
いまの課題は英検で足を引っ張りまくったlisteningですが
パッと見た感じだとspeakingはwritingの勉強と被りそうな印象を受けたので
まずはwritingを勉強し、それを暗唱できるようにしてみようと思います。
今回はただの目標宣言に近いですが、今後STEP2の進捗報告などと一緒にTOEFLの報告もできたらと思います。
それでは。
マッチングを迎えて-10個の後悔-
こんにちは。
マッチングもようやく折り返し地点です。
今回はいざマッチングを迎えて後悔していることを書いていきたいと思います。
箇条書きにしてみるとこんな感じです。
・もっといろいろな病院に見学に行けばよかった
・早めにいろいろ回って目星をつけ、そこには2、3〜回行っておけばよかった
・見学した、お世話になった先生のお名前、印象などをメモしておけばよかった
(特に見学回数を考慮しているか)
・自分の中でしっかりしたどこででも聞くことリストをつくっておけばよかった
・もっと計画的に勉強しておけばよかった
・面接で言うことをもう少ししっかり考えていけばよかった
・他学部の友人にチェックしてもらえばよかった
・CBTでもっと取っておけばよかった
・偏差値の高い/首都圏の大学に行っておけばよかった
ではそれぞれ説明していきます。
1️⃣もっといろいろな病院に見学に行けばよかった
これは人それぞれかなと思います。
僕は初めて見学にいったのは5年生の夏休みでした。
それ以降、長期休暇の度に1〜3件ほど見学にいってました。
なので合計8〜10病院の見学に行きました。
分厚いレジナビブックで給与体制や診療科の有無などは確認していきましたが、
案外レジナビブックに載っていない病院はたくさんあることを直前に知りました。
そしてそういった掲載されていない病院を調べてみると、あれ、けっこう良さそうでは?と思うところもありました。
レジナビブックはかなり分厚いので、きっとこれだけ読んでいれば少なくとも首都圏は把握だろうと思っていましたが
意外にも他にもレジナビブックに載っていない情報がたくさん載っているのもありました。
ただそれぞれが網羅している範囲が微妙に異なるだけで、得られる情報はそこまで差はないような気もします。
参考までにレジナビブック以外の病院探しツールも載せておきたいと思います。
・レジナビ(https://www.residentnavi.com/hospital/search/early)
ブックではなくウェブサイトです。
レジナビブックに載っていない病院もしっかり載っています。
ちなみにレジナビブックは、レジナビでアカウント登録か何かをしたら1,2ヶ月後くらいに郵送されてきます(無料です)。
・MEC(https://www.icrip.jp/hospital-search/)
メックにもこういうのあったんですね。
・m3(https://www.m3.com/?fromSp=1)
有名な医療者のための情報会社みたいなものみたいです。
会員登録が必要なので少し面倒です。
あと実際に働いていた人のかなりリアルな口コミが見られるのが特徴だと思いますが、
残念ながら5,6年以上前のものが多いため参考程度に見ることにしています。
・eレジ(https://www.e-resident.jp/hospital/juniorlist)
一応ある、というくらいです。全国で312病院しか載っていないので正直あまりおススメしません。
・マッチング協議会(https://www.jrmp.jp/data.htm)
網羅度では誰がなんと言おうと最強のサイトですねw
マッチングに登録している病院は都道府県別に全て掲載されています(たぶん)。
ただマッチングの結果のみの掲載なので詳しい研修内容は別サイト参照です。
ここでは2つの結果が載せてあり
中間結果(募集人数と、第1希望で出した人数)
最終結果(募集人数と、最終的にマッチした人数)
を見ることができます。
つまり、「○○病院の○○プログラムを希望先に登録した全人数」はわかりません。
まぁそれはレジナビブックなりウェブサイトなりで見ることができるので問題ないかなと思います。
ずばり第一志望の倍率が一目見てわかるかたちで一覧になっているので、
情報サイトに載っていない穴場を探すのに向いているかなと思います。
2️⃣早めにいろいろ回って目星をつけ、そこには2、3〜回行っておけばよかった
これは見学の回数が合否に関わるかに関係なく思います。
僕は結局2回以上いった病院はありませんでしたが、
さすがに第1,2志望でいく病院は2回以上行っておくと相手に覚えてもらっているはず、
という自信?や、
勉強と面接以外にもやれることはやった、という自分の安心材料になったのかなと思います。
そんなこと?と思われるかもしれませんが、実際にマッチングを迎えるとアンマッチがとても怖くなります。
そこそこメンヘラっぽくなるときもあるので
安心材料になることは少しでもやっておくべきだったかなと思います。
5〜10回ほど見学にいけば人事の方も断りづらくなるだろうし、という意見も聞いたことがあります。
まぁそれだけ行けば確かに…?笑
3️⃣見学した、お世話になった先生のお名前、印象などをメモしておけばよかった
病院見学のお礼メールなどに先生の名前を入れて送っておくなどしておけばよかったなと思いました。
というのも、マッチングの面接で話のネタとして見学のときの印象などを話す際、先生の名前まで行ったほうがなんだか印象が良さそうだからです(笑)
それと、病院によっては見学回数を考慮し、なかには「受ける場合は2回以上来てください」という病院もありますよね。
そう明言してくださると助かりますが、そうではないところもあります。
僕が見学した病院の一つで、院長が変わって「今年から見学回数を数え始めるようになったらしいよ」と研修医の先生から教わったことがあります。
運良く向こうから教えていただいたものの、そこが第一志望にも関わらず知らなかったらと思うと怖いですよね。
なので見学に行ったら必ず見学回数の重要度を聞いておき、メモしておくことをお勧めします。
僕自身A4の紙1枚分の志望動機や志望科を履歴書で指定している病院を受けましたが、
これだけ書いておきながら見学回数が2回以上じゃなければ絶対受からないとかだったらどうしようと不安になりました。
その際はたまたま見学回数考慮していないというメモが残っていたため助かりましたが、
いろいろな病院に行くとどこがどうだったかを忘れるものです。
4️⃣自分の中でしっかりした”どこででも聞くことリスト”をつくっておけばよかった
はじめての病院見学はとても緊張しましたが、4つ目あたりからは何も感じなくなりました。
もはや普通の実習みたいなものでしょ、くらいです。
当時の僕は病院見学は「マッチングに向けて顔を見せておくためのもの、あとは雰囲気を感じるくらい」としか考えていなかったので
研修医の先生から「なにか質問ある?」と言われても正直なところ早く帰りたいなぁくらいしか考えておらず、
特にないですと答えているのが多かったです。
よっぽどのハイパーにいかない限り、成長できるかを決める最大の因子は自分の意識
と考えているのが大きいと思いますが
あまり研修環境に興味がなかったのです。
ところが6年生になり5年生以前よりも将来についてしっかり考えてみると、
初期研修の時点で後期研修以降のルートを決めるときの有利不利があるんじゃないか、と思い始めました。
どこの大学の先生が多いのか、卒後の進路の傾向、診療科の強さ(一応あるだけでまだ実績がない、など)など、そういったことは現場で働いている方にしか聞けないものもあると思うので、ちゃんとそこらへんも聞いておくべきでした。
それでも一応どこの病院に行っても聞いたことはありました。
それは「この病院の研修医の先生たちに共通するキャラクターやカラーはありますか?」です。
それで研修医の先生方から「元気な人が多い」や「真面目な人が多い」、「体育会系の人ばっかりだよ」
といった明確な返事がいただけた場合、面接官の方が欲している研修医の理想像が見えてくるのではと考えたからです。
実際にこの質問は志望先の参考にもなったのでおススメです。
他には研修医の先生と二人になったときに「先生はなぜこの病院を選んだのですか」と聞いてみると
「この病院は○○科が有名だから」、「ほかの病院と比べて○○がよかったから」、(「横浜に住んでみたかったから」)
といった感じで意外な発見や自分の面接の志望動機のネタにもなりそうなことが得られたりします。
5️⃣もっと計画的に勉強しておけばよかった
僕の体験談をお話しします。
僕が受けた病院の傾向はこんな感じでした。
①内科・外科(どちらも平均は国試レベル超え)
②内科・マイナー・公衆衛生(国試半分オリジナル半分)
③内科・公衆衛生(全問国試の過去問そのまま)
④内科・外科・小児・産婦(ほぼ全部オリジナル。国試レベル超え)
⑤臨床推論寄りの全分野の記述(全問オリジナル)
見ての通りバラバラな病院チョイスですね。
正直まぁ国試はそんなに難しくないしいけるだろうと思ってほとんど調べていませんでしたが、
ここまで出題範囲が異なっていると苦労します(笑)
また、出題分野のほかに「国試の過去問の割合」、「出題年度の傾向」も大事でした。
国試の過去問が出題される場合はほとんど変更されず、選択肢の順番までそのまま出ることが多いです。
一般的には最新3年分の過去問が大事だと言われますが、
僕が受けたなかでは「5年以上前のものからしか出ないし、マイナーチェンジもない(オリジナルは0問)」というところもありました。
しかも正答率が95%といったような問題は出題されず、20〜85%くらいのものしか出ない、といった感じでした。
そうなるとどうなるか
それなりに真面目に映像講座などで勉強してきた人よりも
とりあえず該当する年度の過去問を解き、理解していなくてもとりあえず答えを覚えている人が勝つ
ということになります。
もちろん過去問を覚えている方も理解した上で覚えている方が大半だとは思いますが、
そうではない人よりも評価が低くなるのは悲しいですよね。
ただの言い訳ですが、自分は”過去3年分から半分ほど出題される病院”の3日後に
”5年以上前のものからしか出ないところ”を受け、撃沈しましたw
平均正答率65%ほどの問題のセットで答えを知っている人たちに勝てるわけありません😣
後者の病院は最新のものはあまり出ないらしい、とは聞いていましたが
正答率の低いものが選別され、しかも過去問しか出ないとは知りませんでした。
また、ここには書けませんが自分でその問題を再現してみると
過去問の選別方法に、出題年度と正答率以外にも基準があることに簡単に気づきました。
これに気づいてさえいれば、と涙が出そうなほど後悔しましたが、後の祭りです。
ここで僕が言いたいのは自分の悔しさ・言い訳もありますが(笑)、
こんなかたちで失敗するのはめっちゃくちゃ萎えるので、
受ける病院の筆記試験は必ずちゃんと分析しましょうということです。
なんとかして数年分の過去問を手に入れればすぐによく出る分野くらいはわかります。
そこは完璧にして、あとは国試の過去問ならばよく出る年度などをしっかり把握してください。
また過去問でなくても、正答率の低い過去問を解いてその周辺を勉強していれば解けたな、というオリジナル問題も多くありました。
語り出すと止まらなさそうなのでこれくらいにしておきます。
7️⃣面接で言うことをもう少ししっかり考えて練習していけばよかった
これはしっかりと対策した人にとっては関係のない話ですが、僕は正直そんなに考えていませんでした。
というのも、ハローマッチングでみた感じだと自分が受ける病院は志望動機であるとか、志望している診療科であるとか、そういったことしか聞かれていなかったからです。
それなら思っていることをそのまま話せばいいや、と考えていたのですが、
いくつか不意打ちのようにいわゆる”面接で聞かれそうなこと”を聞かれました。
えっ、ここ数年間の質問にはこんなのなかったのに…
と動揺しました。
たとえば日本の医師の偏在をなくすには?、医学部の地域枠には賛成か、自分の大学のいいところ・悪いところ、実習で感じた医師の1日は、などです。
それくらいその場でなんとかできるでしょ?と思われると思いますが、
採用面接という「対等」とはかけ離れた関係の会話なので、ヘタなことはいえないという緊張があり、思考も鈍ります笑
紙などにまとめておいて心の中で音読でもいいですが、実際に声に出して喋っておいた方がいいです。
普通はめんどくさいのでやりませんが、やってみると本番でも案外スラスラ話せるそうです。
また、ハローマッチングには面接の雰囲気は和やかと書いてあることが多いですが、実際はそうでもないこともありました。
圧迫というわけではありませんが、面接官の方がほとんど笑顔を見せずに終始真顔、くらいはありました。
もちろん、面接の最初に「ではこれから面接を始めますが、リラックスして、緊張せずにお答えください😉」と言われたこともありました。
そういった場合は非常にリラックスして話すことができるので楽です。
コミュニケーション力といいますか、愛嬌を見ている可能性もあるので
なるべく緊張して表情が固まりすぎないように笑顔?も時折挟みましたが、
こちらが笑顔で話しているのを真顔で聞かれているのは正直キツいものがありました。
また、面接官が5人などの面接では、僕の話聞いてますか?と聞きたくなるくらいこっちに一瞥もくれずに腕を組んで、難しそうな顔で俯いている方もいました。
その時点で心が折れそうになるので、そんな場面でもスラスラ言えるように練習はしておくべきでした笑
正直そんな態度だと面接を受けたこちらからの病院の印象が悪くなりますし
実際に面接の雰囲気でここは行きたくないなと思ってしまったところもありました。
まぁ僕らは選ばれる側ですからね…😓
ちなみに、僕の友人がいうには、とある集団面接の場面で面接官のうちの一人の方から
”得点を加えるというより、自分が見ているのは見た目です。見た目の身だしなみなどの清潔感や愛嬌で、減点方式で採点しています”
と言われたそうです。
つまり喋り出す前から採点は始まっているということですね…(医学部は就活ないとか言ったの誰だよ…)。
見た目なんて、そんなの美男美女か面接官の好みの人が有利じゃんって感じですが、まぁ世の中そういうものですよね…笑
服装や髪型、髭なども変なことになってないか、当日はしっかりとチェックすることをお勧めします。
8️⃣他学部の友人にチェックしてもらえばよかった
これは僕でない人からの意見ですが、たしかにこれは思いました。
大学の同級生は高校の同級生に履歴書を見てもらい「全然だめ」と言われてかなり書き直すことになったと言っていました。
たしかに我々医学部生は就活とは縁遠い生活を送っていたので、
マナーなどには無知ですよね(そんなことない方はすみません)。
封筒のしっかりした書き方や封筒の色、返信用封筒の書き方など
恥ずかしながらマッチングを通して学ぶことは多かったです。
また面接にしても、受け答えのマナーのようなものを教えてもらったという人もいるそうです。
また面接は履歴書を受理した順番に行う病院が多いので受けると決めているならば受付を開始したと同時に出せば楽だと思います。
筆記試験→面接という順番ならば早く帰ることができるし
面接→筆記試験という順番ならばさっさと面接を終えて待ち時間に筆記試験に集中できます。
僕は面接→筆記試験の病院に締め切り2日前くらいに出し、
筆記試験45分前くらいに面接を終えたのですが
もっと早く出せばよかったと思いました。
9️⃣CBTでもっと取っておけばよかった
これまた僕ではないのですが、こんな意見もありました。
たしかに、CBTの成績表の写しを要求してくる病院は意外と多いです。
自分は5病院受けましたが、3つは成績表を送ることになりました。
受けてはいない病院ではCBT成績表は合否に関わりませんと明記しているところもありましたが
じゃあ逆になんのために見るんだって突っ込みたくなりますね笑
僕は自己紹介に書いている通り87.5%で、良くも悪くもない感じですが
60%台後半の同級生複数人は首都圏の病院で「CBT悪いけど国試は大丈夫なの?」といったことを聞かれたそうです。
マッチしたものの国試に落ちた人が出たというのは病院としてもイメージダウンなのでしょうか。
CBTの成績が国試の合格率に直結する、みたいなことはよく聞きますが
そんな2年近く前のことを掘り下げられても、って感じですよね。
僕自身はCBTについては1回も触れられなかったのですが、
CBTの成績を見ているならば90%を超えていれば好印象だったのかなという後悔もあります。
CBTの時期にはマッチングで見る病院もあるらしいと聞いてはいたものの、
まぁどうせそんな大した意味はないだろうとけっこう適当に終わってしまいました。
が、やはり、綺麗に書かなきゃ、と神経をすり減らしながら履歴書を書き、
クソ暑いなかスーツにネクタイ、ジャケットを着て夏休みの1日を犠牲にしているのだから
少しでも良くしておけば良かったという心理はありました。
なのでCBTはまぁ受かりさえすればいいや、という方も、
少なくとも首都圏の病院に行きたいと考えているのであれば70%台後半は取っておくことをお勧めします。
🔟偏差値の高い/首都圏の大学に行っておけばよかった
これは首都圏の病院を希望しているからかもしれませんが…。
もはや既に医学部生の方は読む意味がありませんが笑、
自分がアポさえ取れれば希望の病院で実習を行う際も引越しなども不要で
病院見学も遥かに楽ですよね。ちなみに僕は
「自分の希望を出せば関連病院以外の病院に実習でいけるんですか?募集している病院もありますけど」
と学務に問い合わせたところ
そんなこと聞いたことない
って感じで門前払いでした。
また首都圏にいるだけで入ってくる病院の情報量もはるかに多いはずなので病院選びもスムーズにいくと思います。
当然関連病院は首都圏に多く、入りやすいのは間違いないでしょう。
またある私立大学病院に見学にいった際に「国立なら留年してなければ受かるよ」と言われた同級生もいました。
“医者の実力に大学なんて関係ない”というのは勉強会などで話していてそう思いますし、
これまでは気にしていなかったのですが
就活に関してはどこの大学に属しているかはかなり大きな点だと思います。
僕は私立に行くお金もなく、滑り止めなしに1度のチャンスで東京・神奈川・千葉の国立を受験する度胸も頭もありませんでしたが
もし万が一、医学部受験に燃えた受験生の方が見ているのであれば、
少しでも偏差値の高い、もしくは首都圏の大学に行けるなら行くことを強く強く勧めます。
こんな感じでしょうか。
思ったことを徒然なるままに書いていったのであまり有益ではなかったかもしれませんが、
意外とマッチングのことについて生の声が書いてあるのは少ないと思ったので書かせていただきました。
今後マッチングを控えている5年生の以下の方々の参考になれば幸いです。
それでは
医学書レビュー〜6・7冊目〜
こんにちは。
ただいまマッチング真っ只中です。
本当はQBをひたすら解き、苦手なところを必死にメモする日々を送るべきだとは思うのですが
自分の短所を克服すべく、このクソ忙しい時期にもレビューを書きたいと思います(ドMですかね)。
その短所というのは、大事なことがあるとその1つのことにしか集中できず、他のことが疎かになってしまうというものです。
CBTやUSMLE、そして今回のマッチングなど
そういったイベントの際に多少は手を取られるのは致し方ないと思いますが
僕の場合、食事が外食ばかりになったり、部屋が散らかったりと
物理的・経済的にかなり荒れるのが良くない点だと感じていました(精神的にはあまり荒れません笑)。
そんなわけで、これまでUSMLEが終わったらしようと考えていたことが
いまとなっては”マッチングが終わったら”に変わっており
このままではマッチングが終わったら”卒業試験が終わったら”に変わるだろうし
卒業試験が終わったら”臨床推論グランプリが終わったら”になるであろうということで
いま延期していることのみならず、こういう癖があるのはまずいと考えました。
社会人になったらそんなことも言っていられないので、
今後は忙しくてもブログなり運動なり掃除にも時間を割き
気持ちの切り替えを意識していこうと思います。
かなり自分語りが長くなってしまいましたが
今回もレビューを書きたいと思います。
というわけで今回ご紹介させていただくのは心電図についてです。
今回は2冊です。
心電図、わけわからず気持ち悪いので興味が湧くと誰もが少し勉強してみようかな、と思われると思います。
病みえだとかなりあっさりしているし、だからといって本屋に行ってみても心電図の本ってめちゃくちゃ多いですよね。
僕も迷い、今回ご紹介する本の他に図書館で借りて3,4冊をパラパラと導入だけ読んでみたりしましたが
結局どれも言っていることは変わらない(そりゃそうかもしれませんがw)ので
差を付けるとしたら網羅度・わかりやすさかなと考えました。
淡々と「右脚ブロックはQRS幅が0.12秒以上のもので〜」
と書かれているだけの本が大半ですよね。
いや、もっと易しい導入を!とも思ったので、今回の2冊目がそれにぴったりでした。
ではご紹介します。
心電図の読み方 パーフェクトマニュアル
ボリューム
★★★☆☆
密度
★★☆☆☆
レベル
★★★☆☆
2006/2/23 発売
366ページ
うおっ、いきなりこれかよ、と思われた方も多いと思います笑
循環器に限らずさまざまな科の病棟や医局で見かけますね。
見た目はゴツいのですが意外とページ数はそこまでではないのがポイントですね。
名前の通り、数ある心電図の本の中でも網羅度はすごいと思います。
その網羅度ゆえ、どちらかというと辞書向きな気もしますが
1ページあたりの密度は低いので読もうと思えば通読できます。
辞書向きといった理由は網羅度のみではありません。
もう一つの理由として
チャプターが心電図の特徴ごとに分かれているのです。
「PQが長い、短い」、「予定より早くPやQRSが入る」などといった感じで分かれています。
そして特徴に該当する疾患・病態のそれぞれの12誘導心電図が見開き2ページで載せてあり、
心電図に直接書き込みで解説もある、というスタイルです。
なので実際に心電図を読み解く際にPQが長いなぁ、と思ったらそのチャプターを調べる、という風に使えます。
一応チャプター毎に最後に練習問題が数問あり、解説もしっかりとされています。
あくまで読み物 or 辞書として向いているもので、
「この心電図は何を疑う?」
といった推論的な展開ではないです。
僕は昨年の臨床推論グランプリに備えて心電図をきっちり勉強しようと思い、この本に手をつけました。
無事通読を終えたのですが、さすがにいきなりこの本で心電図の勉強を始めたわけではありません。
その前に予備知識用として僕が読んでいた本をご紹介します。
僕も含めて平均的な学生レベルで心電図を初めからちゃんと勉強しようとなると、
さすがにパーフェクトマニュアルからのスタートは挫折に終わる可能性が高いと思います。
というわけで、まず初めに読むならばこちらをオススメします。
レジデントのための これだけ心電図
ボリューム
★☆☆☆☆
密度
★★☆☆☆
レベル
★★☆☆☆
2018/1/26 発売
240ページ
こちらは本当に、本当に読みやすかったです。
読みやすいというのは、文章表現が平易だからです。
3冊目でご紹介させていただいた「レジデントのための胸部画像教室」と同じような読みやすさです。
名前は似ていますが著者が異なるので別物、なのでしょうか。
また、物理的にも軽いので持ち運びも気楽にできます。
扱っている疾患などのレベルはまさに「病気がみえる」と同じくらいで
それぞれをより易しい表現でわかりやすく噛み砕いたような本です。
なので病みえで十分理解できるという方にとっては不要で、いきなりパーフェクトマニュアルでも良いかもしれません。
また、数日で読み終えてしまい、そのままパーフェクトマニュアルに移行した場合、
この本レベルのことは忘れないとも思うので、大学図書館などで借りてパッと読んでしまうのも有りだと思います。
僕は購入したもののほとんど読み直した記憶がないです。
僕はこの本を5日ほどでサッと読み、パーフェクトマニュアルを3週間ほどかけて読みました。
たぶんこれだけに集中すれば「これだけ心電図」は2,3日で読めると思います。
ただ、どちらも「左脚ブロック→こんな所見」といった流れなので、
実際の臨床的な流れで心電図を読み、あれこれ考えるといった訓練には向いていません。
ただ、当たり前ですがそういった勉強は基礎的な知識・目があるのが前提での勉強なので
その基礎を身につけるというのにうってつけなのです。
ちなみに、パーフェクトマニュアルまで読んだ暁には、国試の心電図の所見問題は死ぬほど簡単に感じます。
正答率70%前後のものも簡単すぎて裏があるのかと疑うほどになります(笑)
僕も心電図特講期間からだいぶ経って細かいことは忘れてしまいましたが、
それでも国試の「心電図からとれる所見は」といった問題は答えが光って見えます。
まぁ、国試で1問出るかどうかの心電図一本勝負問題に1冊以上も本を読むという方はそんなにいらっしゃらないのかもしれませんが
心電図の勉強は卒後のリターンのでかい自己投資だと思っているので
この2冊は強くおススメしたいです。
国試勉強1ヶ月半の浅い経験では国試の心電図で正答率60%以下のものは見たことがないのですが
まぁそのレベルが出題されても大丈夫なのではないでしょうか。
ちなみに僕は心電図検定は受けていません。
たしか年に1回しかなく、存在自体を知ったのが昨年の夏頃でした(笑)
さすがにこの時期に心電図に集中するわけにもいかず、受検はしませんでしたが
研修医1年目、2年目に3級か2級を受けてみようかなと考えております。
その際はブログにも書いていきたいと思います。
実は臨床推論グランプリに向けてもう2冊心電図の本を読んだのですが、それはまた後日ご紹介したいと思います。
マッチングのど真ん中期間ですが、終わるまでにまた2、3冊紹介できたらと思います。
それでは。
USMLE受験まで
こんにちは。
最初のマッチング試験も目前ですが、休憩がてら書いていきたいと思います。
まず、僕は2018年11月中旬からUSMLEを始め、2019年6月末に受験し222点(平均231点)で合格しました。
残念ながら平均には至りませんでした😅
手応え的には、おそらく7割前後の正答率だと思います。
まぁ、16万円も出して落ちるのは死んでも嫌だったので、ひとまず受かってよかったです。
こちらが分野別の得点帯です(↓)。見事に全分野でsameです。
というわけで、僕を平均付近とみなして
まずは受かるだけでいい方は、最低でもこれくらいやればいいのか、という指標に
平均は超えたい!という方は、これにプラスアルファを
高得点を目指す方はこれになにをやればいいのか?を考えてみてください(僕はわかりませんし言う権利もありません笑)
A. 使用したもの
⓪First Aid 2018&2019(以下 FA)
言わずとしれたバイブルですね。これなしで受けるのはゼッッッッッタイ辞めましょう。
USMLEの勉強はまずはこれを買うことからなので⓪です(?)。
ほとんどの問題はFAを暗記していれば解けます。
が、あまりにも膨大なため僕には無理でした😅
NBME模試(後述)などで間違えた問題でも該当箇所をFAで探せばだいたい解決します。
また、毎年更新されます。僕は2018年11月中旬頃から始めたので2018を買いましたが、
2019バージョンが12月下旬に出ていました。
これから始めるという方は2019を買ったものの半年後には2020が発売されるので難しいところですね。
逆に言えばUSMLEを始めるならば新年が気持ち的にもベストだったり?笑
2018と2019を比較してもちょっとした1単語・1文だったり、
はたまた1ページまるごとだったりが追加されており
たかが1単語といってもそれを知らなければ解けない、みたいな問題はザラにあるので
最新版が出たら必ず買うことをお勧めします。
ただそうは言っても、2018を買って相当書き込みをしているなかで2019を買ったらどうするのか?
という疑問は僕も常にありました。
僕は2018を自炊してPDF expertで書き込みをしており、
2019は本のまま一切書き込みをせずに追加事項を見つけたら2018に書き込むという感じで統合していました。
①Uworld(https://www.uworld.com)
もうSTEP2 CKのも契約しました(↑)。
USMLEのオンライン問題集の中で難易度が最も本番に近いと言われているものですね。
全部で2500問弱でした。
また、新しい問題が追加されるペースも速く、最新の問題にも対応しているみたいです。
ちなみにUSMLE本番の記録でも書きましたが、問題の画面表示もダントツでそっくりです。ホントに。
STEP1の料金は以下の通りみたいですね(2019/7/20現在)。
・30日→$249
・90日+模試1回→$349
・180日+模試2回+リセット機能→$399
・360日+模試2回+リセット機能→$499(Recommended)
・720日+模試2回+リセット機能→$749
公式サイトで360日コースがオススメされていますし、僕もおススメです。
2500問なので、1年あれば充分解き終わる時間もありますし、2年間Uworldを解き続ける人はあまりいないのではないでしょうか。
低学年から勉強を始めた場合、臨床の問題を知らずにいきなりUworldを解くのはかなり無謀なので
まずは日本語で解けるようになってから手をつける方が良いと思います。
そういうのも総合すると、おそらくUworldを解けるようになるまでに高学年にはなっているので、1年で充分だと思います。
ただ、CBTを終えてからそのままUSMLEの勉強にそのまま移行して6年生のどこかで受ける、という作戦はかなりオススメです(D. オススメの流れ 参照)ので
その場合は2年契約でもいいかも?
ちなみに僕はFAとUworldをほぼ同時に購入したので①ですが、いまになってみると②のUSMLE-Rxを先に解く方がよかったかもしれません笑
模試(U World Self Assessment?からUWSAと略されることが多いですね)は実力+10〜20点が出るとよくいわれていますが、僕は+23〜27点が出ました。
いろいろな方のブログを読むと自信をつけるために直前に受ける方が多いようです。
僕はUworldを
2018/11〜2019/6(くらい)
で使用しました。終わりの期間が曖昧なのは、behavioral scienceとbiostatisticsを最後までやり残していたからです。
それ以外の分野に関しては2019/4くらいに終わっていた、と思います…(記憶が曖昧ですみません)。
分野別に絞って、さらにFAを1回読んでから解いていたので1周目の最終的な正答率は77%ほどあったと思います。
結局、マークをつけたのは400問ほどあり
2周目で全てに目を通す時間はありませんでした(Rxの復習に時間をかけすぎました)。
Uworldに限った話ではありませんが、オンライン問題集を勉強を始めたてのときは1日5問くらいが精一杯でした。
読むのも遅いし、知らない単語だらけだったので😣
そのときは「こんなペースじゃ絶対終わらない…」と不安でしたが
1ヶ月ほどしたら1日20〜30問、3ヶ月もすれば1日40問は解ける、くらいになりました。
それ以降は1日暇な日ならば100問解いても時間が余るくらいになりました。
徐々に見た瞬間に分かる問題も出てくるので安心してください。
一番苦しいのは最初の1, 2ヶ月だと思います。
②USMLE-Rx(https://www.usmle-rx.com)
これまたオンライン問題集の1つです。同じく2500問弱でした。
FAを出版している会社?が提供しており、
問題の解説でFAの該当ページが表示されるためかなり勉強しやすいです。
難易度としてはUworldよりは簡単といわれています。
ちなみに僕はあまりその差がわかりませんでした(笑)
難易度的にも、まだFAのどこに何が書いてあるかわからない始めたての方はUworldよりもRxがおすすめですね。
こちらは問題集のみならず、映像授業や暗記カード?などのサービスも購入できますが、
映像授業はmedu4などのクオリティを想像するとがっかりします。
実は興味本位で映像授業も含めたプランで契約してみたのですが、
眠くなるような説明で1度見て辞めました。
料金はこちらです。
Uworldより安いです。
ちなみに、かなりの頻度(2ヶ月に1回くらい?)で20%オフキャンペーンなどを実施しているので、
時間的に余裕のある方はそれを待つのが得策です。
僕はこれを2019年3月に京都への家族旅行中に契約したのを覚えています。
20%オフで3ヶ月プランです。
Uworldで解くスピードは速くなっていたので、急がなくても2ヶ月くらいで1周できました。
それまでの正答率から予想スコアが出るのですが、1周目が終わった時点での予測スコアは215点くらいだったと思います。
2周目で間違った問題をひたすら解いていきましたが、それだけで予測スコアは上がるので
最終的には260点くらいまで上がりました。
間違った問題も正答率は60〜80%と全く良くなかったのでがっかりしたのを覚えています。
ここから言えるのは、1度見たからといって復習しないととんでもないことになるということです😅
時間があれば、といわず、時間が許す限り復習してください。
本番2週間ほど前に期限が切れてしまいましたが、Rxに飽きてきたので悔いはありませんでした。
③NBME模試
USMLE本番の問題を作っている機関の提供している模試です。
難易度も近いと思います、特筆すべきは予想スコアの精度です。
だいたい常に5,6種類のテストが受けられますが、模試のベストスコアは221点でした。
そのスコアを取ったのは試験本番の1ヶ月以上前でそこから低迷していたのですが
他の方のブログを見てもやはり精度がすごかったそうです。
少し前は間違えた問題しか見れなかったようですが、
現在のところは全ての問題が見れますし、答えもわかります。
ただ、解説がないためちょっと気持ち悪い終わり方をする問題もあります。
一応検索してみると掲示板みたいなところで議論されていたり
解説を売ります!みたいなサイトもありました。
解いて全然わからなくても、答えを知って読み直すと案外、
あれのことだったのか〜とわかることが多かったです。
1回$60なので決して安くはないですが、自分のいまのスコアを正確に確認できるので
お金に余裕のある方はなにかの節目で受けることをお勧めします。
④BRS Behavioral Science
USMLEの試験範囲のなかにはBehavioral Scienceという分野があるのですが
それがなかなかの曲者で
交通事故で母と娘が運ばれてきた。治療していると、その夫と思われる男がやってきた。一緒に写真に写っているものを見せてきたりして自分が夫だと言い張る。妻と娘の病状を教えてくれとしつこい。このときその男性にする返事として適切なものはどれ?
みたいな問題です。
えぇ、それに正解なんてあるの?と思ってしまうような問題です。
そのほかにも、いわゆる加齢老年医学なども含まれています。
USMLE受験生は必携!とよく書かれているものの
384ページもあるし、明らかにUSMLEっぽくない問題も数多くあるし
何よりつまらないので
僕は100ページもいかず挫折しました😅
UworldにもRxにもBehavioral scienceの問題はあるため
それらを解いていればなんとなくパターンがわかってきます。
なので絶対に高得点を取りたい!という方でなければ
正直そこまでおススメはしません。
以上が僕の勉強のメイン教材です。
以下はたまに調べる程度で使用していたものです。
・イラストレイテッド 生化学
日本人はみんな苦手らしい生化学ですが、こちらは僕は2年生のときに買った本です。
たまにえげつなく細かいことを問う問題もあり、FAには載っていないこともあったためその際に使用しました。
文字通り絵で代謝経路が示されており、感覚的な理解に便利でした。
ただそれでも、これをやらなくてもだいたいの問題は解けるとは思うので
高得点狙いの方以外はそんなに必要ないかも…?
・イヤーノート
まぁこれはいいですよね(笑)
英語の試験とはいっても医学であることは変わりないので非常に役に立ちました。
いや〜これは載ってないだろうな〜と調べてみると意外と載っていたりするものです(選択的IgA欠損症など)。
ちなみに僕はアプリ派です。
そういえば、最初の方はFAへの書き込みは英語だったのですが
段々とそんな上品なことも言っていられなくなり、当然日本語の方が読みやすいので
途中からは日本語での書き込みにしました。
英語で読むことに慣れたら、もう書き込みくらいは日本語でもいいと思います(笑)
・First Aid Q&A for USMLE STEP1
実は持っていましたがほぼ全くやりませんでした。
難易度も易しめと見て、半年ほどしかない勉強時間でこれを浪費したくありませんでした。
たまに自信をつけるためにチラ見して数問解いて自信を取り戻すのに使っていたくらいです(笑)
ただ、低学年でmedu4をやってザッと抑えた、もしくはCBTを終えて6年の12月に受験する長期計画を立てている、といった方はまずこれを解くことで英語に慣れるというのは、USMLEの勉強の導入としてかなりオススメです。
・ロビンス基礎病理学
僕は3年生のときに買った第9版を使用していました。
1134ページとめちゃめちゃヘビーです。
レビューにするなら文句なしのオール★★★★★です。
ただ、USMLEのためにこれを使うのはオーバーキルなので
オンライン問題集を解いていてどうしてもよくわからない、といったときに辞書として使用していました。
シリアルコードで電子書籍が読めるというのはとてもありがたいですね。
第9版はたしか英語でしかなかったのですが、最新版では日本語でも読めるようですね。
・Robbins and Cotran Review of Pathology
瀬嵜先生がおススメしているものですね。
USMLEに憧れて買うだけ買って綺麗なままでした。
たしか4年の夏に買ったのですが、そこから本棚にしまって触れることなく
持っていたことすら忘れていました。
Uworldを解き終わったあたりで開いてみましたが、だいぶ本番より易しめです。
たしかに3年生くらいでも解けると思います。
その他、聞いたことあるけど全く知らないものまでとりあえず羅列しておきます。
これらもかなり有用な使い方もあると思うので、いろいろな方のレビューも参照してみてください。
・Firecracker
たしか一度ダウンロードしたのですが、操作方法などがわからず放棄しました。
どうやら毎日課題として出題され、解いていくものなようです。
ユーザーの平均スコアは245くらいあるといったことを度々目にするので、
きっと使いこなせば高得点が狙えるのでしょう…。
自分は本番まで時間がなく、オンライン問題集で精一杯だったのでほとんど興味もありませんでした😅
・Kaplan
問題集ですね。
かなりマニアックだった、意外とそうでもなかった、という2パターンが多いですね。
これまた時間がなかったので知りません(笑)
オンライン問題集もあるようですが、以下同文です。
・Pathoma
病理学の映像授業です。
USMLEは病理学がかなりのウェイトを占めているため有効なのかもしれません。
同級生には受講している人もいました。
彼が何点取ったのかは定かではありませんが、良い、らしいです(笑)
番外編として、医学英単語の本を紹介します。
暇な1年生のときに僕がひっそりと読んでいたというか見ていたというか
そこまで覚えようと意識せずに、
なぜか立ち読みではなく買った週刊少年ジャンプを、自分の部屋で目に入ったがために何も考えずに何度も見返してしまうように
1人読んでいたものがこちらです(笑)
・医者たまごの英語40日間トレーニング
意外とけっこうな語数が載っており、少しだけですが医学的なことも書いてありました。
ちゃんとCDもあるので発音もわかります。
医学を何も知らない1年生だったので、とにかくそれっぽい単語を知って喜んでいました。
Duodenocholangitis
みたいな長い単語を覚えてなんだかすごいかっこいい勉強をしている気になったり
Scaphoid
のような、USMLEでもやらない限り、大学の講義ではたぶん見ないであろう単語を覚えたり
USMLEのスタートはこれをやっていたぶん少しはラクだったのかなと思います。
量も多すぎず、ゲーム感覚で読み進めていっても1年以内に終わると思います。
なので、まずはカタチから入りたい、暇!といった1年生の方はここに載っている単語を発音まで覚えればだいぶ違うのではないでしょうか。
・キクタンメディカル
5種類ありますが、USMLEに必要そうなのはだいたい1と2にあります。
これはUSMLEを意識してFAを買った直後くらいに買いましたが、途中で挫折しました。
というか、これに構っている時間はほとんどありませんでした。
ただ、たしか2の「症候と疾患」編でherpesの発音を聞いて驚いたのは印象に残っています。
たぶん必要ないです。
B. 受験までの流れ
以下、勉強の流れです。
2018年11月上旬 臨床推論グランプリを終える
中旬 ちょっとグダグダする
下旬 本格的にUSMLEに取り掛かる。FA2018とUworld360日契約
〜しばらく毎日問題を解いてはFAに書き込む日々〜
2019年2月下旬 当ブログ開設
3月上旬 ECFMG申し込み。FAでいうPublic healthに着手し、10〜20問/日で進める。
3月中旬 Rx3ヶ月契約。UworldはPublic health以外終わる。
3月下旬 受験料(約16万)支払い。試験日予約。
4月14日 NBME模試(Form18) 受験→192
5月6日 NBME模試(Form20) 受験→209
5月19日 NBME模試(Form21) 受験→221
5月下旬 Rx1周目終了。実習がハードで30問/日でやる気がなくなる(笑)
6月上旬? Uworldのpublic healthもだいたい終わる
6月3日 NBME模試(Form22) 受験→215
6月12日 NBME模試(Form23) 受験→213
6月19日 NBME模試(Form24) 受験→215
6月23日 Uworld模試(FORM1) 受験→249
6月26日 Uworld模試(FORM2) 受験→245
6月28日 本番 受験
7月17日 結果到着→222
以上になります。
オンライン問題集は
Uworld→1周+間違えた問題5割ほど(約4ヶ月)
Rx→1周+間違えた問題全部(約2.5ヶ月)
やりました。
いま思えばUworldの間違えた問題ももっとやればよかったのかなと。
C. 具体的にどう勉強したか
とは言ったものの、特別なことはしていません。
オンライン問題集を解く→知らなかった、かつFAに載っていなかったら書き込む
の繰り返しです。
自炊してiPadで書き込んでいたので、FAの余白にmediLinkやネットの画像を貼り付けて
写真豊かなテキストにするのを心がけました。
最初の方はそもそも英単語もわからないので、いわゆるチューターモード(1問解くごとに解説が読める)で、英単語を調べながら解いていました。
基礎医学はどうしたか、ですが、、、
臨床は病みえ・国試の過去問などでいくらでも勉強ツールがあるのであまり困りませんが、
基礎医学はなかなか丁度いいのがないですよね。
成書ならいくらでもあるものの、正直オーバーワークだと思います。
5年生の終わり頃に勉強を始めた僕は基礎医学なんて臨床に関係あること以外は何も覚えていなかったので苦労しました。
そんな知識量なので当然初めの2ヶ月くらいは解けても3〜4割で、
こんなのに時間をかけるならUSMLEなんて辞めてしまおうかとも考えたくらいです。
それでも根気よく解説を読んで書き込んで、を続けていると、
半分ほど終わる頃にやっとなんとなく解き方というか、
どういうことが大事なのかがわかってきました。
なので、FAを根気よく読むだけで暗記までできる!という方は一読してから問題を解き、
FAを読むだけだと5分も保たない、という僕のような方はとりあえず問題を解くことから始める、でもいいと思います。
結局のところこれがベスト!と言えるほどの勉強法はわかりませんでしたが
基礎医学なんて、それぞれの大学ごとに別科目のようになってしまうこともあるのでは、
と思うくらい教授の好みが反映されるので
いかに自分の基礎医学の知識が偏っていたか、を知るいい機会にもなりました
ただ、おそらく基礎医学はさすがに大学の講義の方がレベルが高いので
低学年の方はそれに食らいついていればけっこうな範囲はカバーできると思います(これも大学によりけりかもしれませんが)。
また、まとめノートはつくりませんでした。
述べるのが何度目かわかりませんが、とにかく時間がなかったので解くので精一杯でした😅
作る時間のある方は自分の苦手な部分のメモリーツリーなどを作成すると効果は高いと思います。
D. オススメの流れ
ザッと考えたおススメの流れです(高得点狙いの場合は違うかも)。
いま自分がこの学年に戻ったら、の仮定で計画を立てるなら、の話です。
①低学年からの場合
大学の講義で基礎医学+medu4などで日本語でザッと抑える
↓
・基礎医学は講義プリント・成書、臨床は病みえなどを片手にFA Q&AやRobbinsの問題集に取り掛かる
・必要に応じてFAに書き込みしていく(本番まで)
↓
CBTを終える
↓
NBME模試1回目(この時点で180点くらい取れれば多分かなりすごい)
↓
Rx(4〜5ヶ月)
↓
NBME模試2回目(190点を超えたい)
↓
Uworld(3ヶ月)
↓
NBME模試3回目(220点を超えたい)
↓
復習、自分のタイミングでNBME模試
↓
直前にUWSA(240を超えたい)
↓
本番
でしょうか。
たぶんこれくらい時間をかけてじっくり定着させれば240くらいは取れると思います。
また、FirecrackerやKaplanなどをやる時間もあると思われるので
どちらも終わりそうなくらい余裕のある方はそういったことに手をつけるのもいいかも?
また、何はともあれまずは日本語で勉強しましょう。
帰国子女などで英語ペラペラなら始めから英語でもいけるかもしれませんが、
そうでもない限り理解のスピード・深度が全く変わってしまいます。
試験に出る英語は難しい表現などはないので、勉強していく中で医学英単語を覚えていればあとは解けます。
②4年生の場合
CBTの勉強を進めつつ、FAで該当部分を読む
(明らかにCBTの方がかなり簡単なのでCBTに集中したい方は終わった直後から始めても良いと思います)
↓
CBTを終える
↓
FA Q&Aを5年生になるまでに終わらせる
↓
NBME模試1回目(180点取れたらすごい)
↓
Rx(4〜5ヶ月)
↓
NBME模試2回目(194を超えたい)
↓
Uworld(3ヶ月)
↓
NBME模試3回目(220を超えたい)
↓
復習。自分のタイミングでNBME模試、(直前に)UWSA
(自分の目標スコアがNBMEで取れるまで)
↓
5年生の春休みに本番
みたいな流れでしょうか。
なぜ6年生に持ち込まないかというと、マッチングがあるからです。
マッチングは国試に準じた筆記試験を課す病院が多く、
その場合USMLEの勉強はかなりの邪魔になるからです。
なかにはUSMLEをやっていれば国試なんて楽勝という意見もありますが
少しタイプが異なった問題であり、知識の被らない部分も多いので
個人的にはさすがに楽勝ではないと思います。
僕自身、6月末まで国試の勉強を一切やりませんでしたが、
周りの同級生が必死にQBを解いているのを見続けて不安がかなりありました。
まだマッチングが終わったわけではありませんが、いま思えばもっと早めに始めて
マッチングの3ヶ月前には国試などの勉強に切り替えられるようにすればよかったと思います。
6年生の12月に受けるといった方もいますが、マッチングもやりつつ、卒業試験もこなしつつ、国試の2ヶ月前まで基礎医学をやれるほど器用ではなかったのでそれも考えませんでした。
③5年生以降の場合(medu4などで臨床の知識もある前提)
(余裕があればFA Q&Aを2ヶ月ほどで終わらせる)
↓
FAを読みながらRx(3〜4ヶ月)
↓
NBME模試1回目(194を超えたい)
↓
Uworld(3ヶ月)
↓
NBME模試2回目(220を超えたい)
↓
復習、NBME模試、UWSA
↓
5年生の春休みに受験
ですかね😅
マッチングは試験がないところしか受けない、という方なら6年生の卒業試験前まで引っ張ってもいいのかなとは思います。
6年生以上から始める場合はかなりハードになると思われますし、ちょっと想像できないのであえて触れません(笑)
そういえば、細かいですが試験本番でパスポートの期限が切れていた場合は身分証明として無効になるみたいなので注意してください。
以上になります。
勉強の合間に2日で書いたためちょっと雑になってしまいましたが、何か気づいたりしたらその都度書き足していきたいと思います。
では。
医学書レビュー〜5冊目〜
こんにちは。
昨日USMLEの結果を受け取り、興奮状態に近かったですが
案外引っ張る?ことなく勉強しています。
変わったことといえば、STEP2 CKの勉強も始めたいという気持ちが強くなったことでしょうか。
では本題です。
今回は症例集の1冊を紹介したいと思います。
10種類前後程度しか症例集は読んでいませんが、個人的に良かったのはこちら。
最速!聖路加診断術
ボリューム
★☆☆☆☆
密度
★★☆☆☆
レベル
★★★☆☆
2009/12/1 発売
233ページ
もう10年近く前に出たものですね。
もちろん聖路加なんて優秀なところには行けませんが、
かの有名な病院の先生方はどう考えて診断に至るのか?は興味がありました。
また本屋で立ち読みしたところ、内容は全くマニアックなこともなく、
いい練習になると思い購入しました。
40症例で構成されており、それぞれ難易度が3段階で表示されています。
これの良いと思った点は以下の通りです
・1症例あたりのボリュームが軽すぎず重くない(読みやすい)
→基本的に1症例10ページもなく、また文字数も少ないです。
・主訴、病歴、身体所見のみが初めに明記されており、この段階で「最も考えられる疾患」と「見逃してはならない疾患」も書いてある
→先生が真っ先に思い浮かぶものと一致しているか?見逃してはいけないものを逃していないか?を確認できる。案外most likelyなどをはっきりと書いている本は少ない印象ですが、これは全症例で明記されています。
・さらにそこで何の検査が必要か?を考え、次のページをめくると、必要な検査の所見が載っている
→◯◯を否定したいから××をしたい、と考えながらページをめくってその検査結果が載っていると嬉しい笑
・徐々に追加検査結果などが出てくるため、本を読んでいるだけで段階を追って診断に迫るプロセスを体験できる
→本によっては最初の1ページに病歴、身体所見から検査所見、画像検査の結果まで全部書かれており、最後の決め手の検査のみが次のページに書かれている、などもありますが、これはちょこちょこと小出しに出てくるので、より臨場感があります。
以上になります。
各論的な知識を学ぶだけより、
やはり症候→鑑別疾患を挙げるというプロセスがとても勉強になるなぁと個人的には思います。
では今日もまた国試の勉強を頑張りたいと思います…😭