USMLE受験生の日記

研修医2年目(114回勢)です。ただのブログに終わらず、有用な情報を発信できたらと思っています。USMLE、臨床推論、国試、その他日常について書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

USMLE STEP1 結果

こんにちは。

つい先程、急にUSMLEの結果が届きました。

medu4の小児科を復習していたらこんなメールが…

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えぇっ?!?

と心臓が止まりそうになりました。

たしかにもうすぐ3週間経つなぁ、早ければ今週の金曜かぁ

とは思っていたものの、まさか3週間よりも早く届くとは(°_°)

 

心臓バクバクであまりにも慌てて何も読まずに進んだ結果、

1分ほどECFMGのサイトを右往左往し、

ようやくスコアレポートのページに辿り着きました。

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(今回はもったいぶります笑)

 

恐る恐るSTEP1のPDFを押す……

 

読み込みが遅い……はぁ〜〜遅い!!

 

とドキドキしながら、とにかく「PASS」の4文字が表示されるのを願いました。

 

そして……

 

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お…………お……おぉ〜〜〜笑

 

みたいな声が出ました。

ひとまず受かってて安心したのと、特に面白みのないスコアに、ちょっと残念な気持ちが笑

やはり、NBME模試のベストスコアの221点が最も近かったですね。

逆にUworld模試とは27点の乖離があり

これほど差が出るのはレアなんじゃないでしょうか笑

本番では220overしていればいいな〜くらいの気持ちだったのですが

なんだかんだそれもギリギリ達成されましたね。

 

 

ひとまず急いで家族含め、応援してくれていた方々に受かった報告をしました。

家族からは電話が来ておめでとうと言われ、頑張ってよかったという気持ちも湧いてきました。

 

こうしてブログにアップすることで少しでもやる気に繋がれば、と考えて始めましたが、思っていたよりも楽しいですね笑

ひとまずSTEP1は終わりになります。

 

これで心置きなくSTEP2 CKに移れる…とはいかず、

いまはうだうだ文句を言いながら国試を解いています。

マッチングの履歴書もいくつか郵送し、まだ書いていないものすらあるので

ひたすらに憂鬱です😓

ひとまずラストメッセージは確保できそうなので国試はいいとして

思いのほかマッチングの試験がクセのある病院が多く、一筋縄ではいかなさそうです。

それの勉強が忙しく、USMLEの結果を気にする余裕もなかったのは良かった、んですかね笑

 

まだ111, 112, 113回のセットも解いていないので「過去問3年分は大事」説に怯えています。

ただ、どうしても変な問題(腎性尿崩症→発熱を答えさせる問題など)に耐えきれず、

そういう問題に出会う度にやる気を失いダラダラしています…

とにかく今はそちらに集中して頑張ろうと思います。

 

 

後日、USMLE受験までの勉強の流れなどをまとめたいと思います。

ひとまず、今後は医学書レビュー、本格始動したらSTEP2 CKについても書いて行けたらと思います。

それでは。

医学書レビュー〜3・4冊目〜

こんにちは。

勉強の休憩がてら今日も紹介したいと思います。

ここ数日、いい感じに更新できていますね。

また平日に戻ったらいつもの頻度に戻るとは思いますが…

 

というわけで本日紹介するのはこちらの2冊

レジデントのための 胸部画像教室

ボリューム

★★☆☆☆

密度

★☆☆☆☆

レベル

★★★☆☆

2018/4/21 発売

328ページ

 

レジデントのための やさしイイ呼吸器教室

ボリューム

★★★☆☆

密度

★★☆☆☆

レベル

★★★☆☆

576ページ

2019/4/12 発売

 

今回はセットに近いので2冊を紹介させていただきます。

どちらも★は少ないのですが、表現が平易なため医学生でも感覚的に理解しやすいというのが最大の特徴です。

それぞれ第2版、第3版と続いているのが高評価の証ですね。

 

画像教室はおそらく紙面の5〜6割が画像で占められており(なので密度★1つ)、文字数も少ないのでスイスイ読めます。

胸部画像診断の本は巷に数多く存在しますが、何冊か立ち読みしたもののこの本以上にビギナーの自分にぴったりと思った本はありません。

もちろん実習で学生が教わるレベルを網羅しており、そのさらに+αの読み方まで書かれています。

この本を読んでから、実習で先生から この画像読んでみて と指名されるのが楽しみになりました。

また、ただ画像の読み方が書いているだけではなく、

誰もが知っているこの画像所見、実際の肺組織では何が起こってどう変化した結果こう見えているのか?

といったことが図を使ってわかりやすく説明されています。

「レジデントのための」とついているものの、医学生でも全く困ることなく読めると思います。

 

呼吸器教室の方はというと、ほとんどが文字での説明です。

ただ、こちらも文字数は少ないので読みやすいです。

内容は呼吸器内科的なものを広範囲にカバーしており、検査所見の考え方、ちょっと画像診断、癌も含めた様々な呼吸器疾患の治療の考え方、閉塞性/拘束性障害などです。

淡々と教科書的なことが書かれているわけではなく、

たとえば「気胸・胸水・ドレナージ」の章では自然気胸の発生機序などもちろんのこと

ブラ・ブレブの違いが1ページ使って説明されているなど

トリビアが多いのも特徴です。

また、チェストドレーンバックの原理、見方など、

病みえには書いていないものの実臨床ではよく見るものの説明もわかりやすく書かれています。

 

というわけで、これら2冊を読んでから実習に臨めばかなり充実したものになると思われます。

残念ながら僕はこの本に出会うのが呼吸器内科での実習が終わった後だったのですが

これから実習が始まるという方には特におススメです。

 

今回は以上になります。

まだどれも人気著書ばかりですが、しばらくはこんな感じでいきたいと思います。

では。

医学書レビュー〜2冊目〜

こんにちは。

3連休ですね。

4年生の終わりまで接客業のバイトしていたので

連休はただの苦しい期間でしかなかったのですが

臨時のバイトしかしていない今は連休が本当にありがたいです(笑)

 

今日も紹介していきたいと思います。

本日紹介するのはこちら

 

救急外来 ただいま診断中

ボリューム

★★★★☆

密度

★★★★☆

レベル

★★★☆☆

(病みえを★★☆☆☆とする)

 

言わずとしれた人気著書ですね。

「○○○○ ただいま診断中!」というシリーズの1冊であり

あまりにも圧倒的に人気なためこれが1冊目と思われがちですが

実は本書はシリーズの2冊目で、1冊目は長尾 大志 先生の「呼吸器内科 ただいま診断中!」です(トリビア)。

救急の本を数多く執筆され、数多くの勉強会に登場される坂本 壮 先生ですが、

おそらく本書がダントツで人気なのではないでしょうか。

順天堂練馬病院の先生でしたが、今年の4月から千葉の超ハイパー病院で有名な国保旭中央病院に移られたみたいですね。

2015/12/3に発売され、478ページと意外と分厚いです。

病院見学でいろいろな病院の救急を訪れましたが

かなりの確率で置いてありました。

また、Amazonでも42件のレビューで平均4.6という脅威の高評価です。

内容としては

救急外来で意識障害の患者がきたらまずどうするか?問診や身体診察では何に注意するか?鑑別疾患は?

→鑑別疾患の各論のピットフォールなどの説明

といった流れです。

文章は「〜では○○に注意しましょう」といったように語りかけてくるようなスタイルです。

1冊目に紹介した15年目は淡々と教科書的に書かれていましたが

この本はまるでレクチャーを受けているように感じられます。

また、僕が初めて買った非医学生用の医学書がこの本でした。

臨床実習が始まった直後、実習先の先生から勧められて買いました。

それまで感度・特異度などを全く気にしていなかったのですが

○○がなかったからといって安易に〜〜を否定しない!!

といったフレーズが強烈に頭に響いたのを覚えています。

それ以来、実習の際に先生方に「〜の感度ってだいたいどれくらいなのでしょうか」といった質問をしていました。

すると班員の1人から「○○(僕)って感度特異度好きだよね〜😏」と皮肉?を言われたのですが

後にその彼もこの本を買って感度特異度に目覚めた、という噂を聞きました笑

つまり、ちょっと+αの臨床の勉強をしてみたい医学生の取っ掛かりにぴったりなんだと思います。

この本を読んだことで、実習で特に質問が浮かばないときに

○○(症状)がみられない場合にはひとまずその疾患を考えるのは後回しでいいですか?また、その場合に考えるべき病態・疾患はありますか?

○○がみられなくてもこれが見られたらこの疾患を疑うべき、みたいな特異度の高い所見は他にありますか?

といったように質問の幅が広がりました(笑)

ただし、「う〜んそうだね、何があると思う?」と返されると途端に口頭試問に早変わりするので注意も必要です😅

 

以上がこの本のレビューになります。

かなりの人気著書であり、発売も約4年前であるため

そろそろ第2版が出るのでは、と睨んでいるのですが

なかなか出ませんね👀

もし出たらまた書きたいと思います。

 

それでは。

医学書レビュー〜1冊目〜

こんにちは。

USMLEも終わり、ようやくTwitterでbioに書いている通りに

臨床推論や医学書レビューを書いていこうと思います。

 

 

どれくらい続くかもわかりませんが

どうせなら独断と偏見で評価していこうということで

病みえを★★☆☆☆としていくつかの視点で書いていきたいと思います。

ひとまず記念すべき1冊目はこちら

 

 

卒後15年目 総合内科医の診断術 ver.2

ちなみにAmazonアソシエイトに申請してみましたが、たぶんダメです笑

ボリューム

★★★★★

密度

★★★★★

レベル

★★★★☆

 

2019/5/10に発売した、第2版(※)にあたるものです。

936ページというページ数の通り、とにかく網羅度?がすごいです。

あと1ページあたりの情報量もすごいです。

内容は4つに分かれており

・救急外来

・総合内科外来

・入院診療

・臨床Tips(感度特異度、バイタルサインなど)

で構成されています。

いわゆる症例集ではありません。

一応各章は症例からスタートしますが、

以降はほぼ症例に触れることなく淡々と進んでいきます。

流れはありきたりな展開なのですが、この本では鑑別、対比などの表がとにかく多いという点が特徴です。

もちろん文章での説明もされていますが、すでに表で整理されており

扱う症候も基本的なものは網羅しているため辞書として有用だと思います。

ただし、各疾患の基礎的な病態などの説明はほとんど省かれているので

臨床を勉強し始めた4年生の方にはあまりオススメできません。

10までを最大の知識とし、病みえが始めの4までを説明しているとすると、

この本は4以上の知識を書いているイメージです。

とりあえずだいたいの疾患のイメージが出来上がっている5,6年生で読むと

病みえなどには書いていない各疾患の新たな知識が盛りだくさんなので

へぇ、○○症候群って〜くらいしか症状出ないと思ってたけどこんなのもあり得るのか!!

と思わずにはいられません。

また、MRIで写らなければ脳梗塞ではないのか?

といったことも書かれているので読み始めると”へぇ”の連続です。

僕はこの本を軸として勉強することにしています。

いろいろな症例集を読み、その最終診断を15年目で検索して読み

症例集の解説を15年目に書き込む、というスタイルです。

もちろんメジャー疾患で、症候学の鑑別疾患一覧には名前があるものの、あまりその疾患そのものについては解説されていないこともあるのでこの1冊に全てまとまることはなさそうです。

 

 

「卒後10年目 総合内科医の診断術」という本が2015/12/8に発売されていました。

10年目の時点でも重宝していたのですが、今回の改訂?にあたって

単純なページ数でも686ページ→936ページと、大幅に情報が加わっています。

実際、10年目ではあっさりと終わっていることに対して半ページ以上使った説明が加わっていたりしているため

10年目を持っている人でも15年目は買う価値があると思います。

 

 

こんな感じでしょうか。

いざ書いてみると一体何を書けばいいのかわからず思ったことをつらつらと書いてしまいました笑

これからきっともっとまともなレビューが書けると信じています。

では。

勉強計画

こんにちは。

USMLEが終わってからどう過ごしていくかを具体的には考えていなかったため、

この場を借りて整理したいと思います。

 

優先順位くらいはさすがに前から考えていて

 

1. マッチング試験(7月下旬〜8月下旬)

2. 臨床推論

3. 卒業試験(夏休み明けから2ヶ月ほど)

4. STEP2 CK

5. 国試

6. 英会話・スペイン語会話

7. 映像編集技術

 

という感じ。

それぞれを整理します。

 

1. マッチング

ひとまず就職先が決まらなければいま勉強している意味もないので、

マッチングは頑張ろうと思います。

残念ながら(?)、見学したなかで受けようと思った病院は全て筆記試験のあるところでした。

まだどの病院も過去問すらほとんど目を通していない状況なので、

実家から大学の方に戻ったら急いでスキャナで取り込んで対策に移りたいと考えています。

たしか1番最初に受ける病院はマイナーはほぼなかったので、まずはmedu4でメジャー科1科あたり1〜2日で復習していきます。

実習の空き時間も同級生がクエバンを解いているのをずっと見てきて焦りもあります。

どこまで食らいつけるか、ですね😵

 

2. 臨床推論

約8ヶ月間離れていたため、もはやどう勉強していたかすら覚えていませんが

おそらくこれの勉強が最も後々まで活きていくものなのでやりたいと思います。

usmleの勉強をしながら貯めていた本を読んでいこうと思います。

臨床推論というより実臨床の勉強という意味では輸液循環器生理抗菌薬を勉強したいです。

 

3. 卒業試験

これが意外と大変らしいです。

未だに記述式で 〜を説明せよ みたいな問題が出ることもあるらしく

卒業試験の期間はほとんど何もできないかもしれません。

そのため一応優先順位はかなり高いです。

 

4. STEP2 CK

意外と現在のところ順位は低いですが、マッチング、卒業試験が終われば臨床推論に次ぐ優先順位になります。

マッチングが終わるまでは1日10〜15問、卒業試験期間は1日10問以上、卒業試験が終わったら1日40問以上(一応国試もあるので)を目安に考えています。

実は先程、12ヶ月プランでUworld、Rxを同時に契約しました。

6ヶ月は短いし、12ヶ月にするならもう今からでいいな、ということになりました。

STEP1が落ちている可能性もありますが、まぁそのときはそのときで…🙄

 

5. 国試

国試は合格さえすればいいので、全く高得点を狙う気はありません。

まだメック模試なども受けていないくらい無防備です。

細かい知識は覚えるつもりはないし、80回台で1回だけ出た!みたいなやつは ふ〜ん😗 でスルーするつもりです笑

ただ、苦手科目の公衆衛生はしっかり取り組もうとおもいます

ついにQ-assistの公衆衛生を買いました。盛永先生にはこれからお世話になります🙇🏻‍♂️

 

6. 英会話・スペイン語会話

これは今に始まったことではないのですが

どこかで英語ではなく英会話として真剣に取り組もうと考えていました。

週2〜3回ほどジムでランニングしながら簡単な英会話フレーズをランニング用イヤホンで聞いていますが、you can say that again、not a chanceといった感じで

あまりにもシンプルすぎるゆえ実用性を感じていないことに気づきました笑

上品な英語を覚えようという時間的余裕もないので、

拙くてもいいからとにかく使える最低限の英語を身につけたいと考えました。

早速usmleが終わったその足で本屋へ行き、シャドーイングの本を探してAmazonで買いました(Amazonで買ったのは、JALAmazonのキャンペーンでマイルが2倍で貯まるからです笑)。

会話をまるごとシャドーイングできるようになれば、ひとまず英語を喋る"口"は出来上がるのではないかと考えています。

自分の言葉を話すには、まずは無意識に単語が繋がるように反復して英語を喋るのがいいかなと考えました。

スペイン語会話に関してはそこまで真剣ではなく、南米に行った際に最低限話せるようにしていきたいと考えています。なので文法などは置いておいて、フレーズを口で覚えれば、程度です。

 

7. 映像編集技術

これは完全に興味です笑

映像に限らず、写真編集などで技術を身につけてみたいなとぼんやりと考えています。

 

というわけでなかなか欲張りすぎなのはわかりますが、

医者になってからはきっともっと忙しいだろうということで

できるだけいろいろチャレンジしていこうと思います。

 

未だに勉強するぞ、と思うとFAの入ったPDF expertを開いてしまうくらいに抜けていませんが、

これからはmedu4の入ったNotabilityで勉強していこうと思います。

まずはマッチングを無事に突破するぞ!😤

 

それでは。